彫漆蒟醤蓋物「律」
第五十九回日本伝統工芸展日本工芸会総裁賞の彫漆蒟醤蓋物(ちょうしつきんまふたもの)「律」。作家は藤田正堂氏。
藤田正堂氏は青森県弘前市の漆芸家。50代前半とまだ若い。カーブを描くフォルムは 浅彫りのパターンで飾られている。さらに側面中央部には、蒟醤(きんま)という加飾技法による4本の細線が施されている。これは彫られた細線の中にプラチナ粉を蒔き、螺鈿のように磨きあげて表現する技法とのこと。紫から黒に変化させるために30回も塗り重ねられた漆の色が美しい。
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